先々週(2016年11月10日〜13日)に野球の日本代表(侍ジャパン)はメキシコとオランダを相手に2試合ずつ計4試合の強化試合を行った。
メキシコとは決勝ラウンドまで当たらないが、オランダとは組み合わせ次第では2次ラウンドでの対戦もありうるという侍ジャパンとしてもデータ収集にはうってつけの相手となった。
基本的に筆者はこの強化試合のほとんどをテレビでチェックしていたし、11月11日には(余談だがこの日は11対11という意味でサッカーの日だ。しかも日本代表がオマーンとテストマッチをしていた)メキシコ戦第2戦を東京ドームで生観戦をしていた。
今回侍ジャパンの試合を生まれて初めて観戦し、思ったことを書き連ねていきたい。
来年(2017年)の第4回WBCに対して、正直不安の残る部分も見えた一方で、この試合はテストマッチなので、むしろ課題を浮き彫りにさせた方がいいと思った部分もあった。
個人的に今の侍ジャパンで気になるところは、今更だがやはり投手陣である。2016年のドラフト1位指名でも12人中11人が投手を指名し、「(統一球になってからますます)野球はピッチャー次第のスポーツになった」というが、世界最高峰の野球の大会であるWBCでもこの真理は変わらない。
しかし、侍ジャパンの投手陣はこう言ってはなんだが、格下のメキシコやオランダに対して、日本の力を見せつける投球というのができていなかった。
メジャー傘下のAAAが国内リーグに当たるメキシコ相手には3-7・11-4で、欧州王者であるオランダには9-8・10-12と大味な試合が続いた(タイブレークの影響もあったが)。
筆者がこれまで見てきた野球の国際試合というのはエラーや四球の少ないロースコアゲームが多かった。
しかし、今回侍ジャパンの投手陣はシーズン終了後というコンディショニングの難しさを差し引いても、出来の悪さが目についた(第1戦のメキシコの先発やオランダ代表の中継ぎ陣のひどさもあったが)。
②では筆者のWBCでの優勝への分かれ目について解説したい。
