このスポーツの現金化も今回のテーマで1000回目に突入する。このテーマを思いついた時にまさかここまでの長期のテーマになるとは思わなかったが、ひとえに皆様のご協力のおかげです。ありがとうございます。

そんな挨拶もそこそこに本題に入ろう。このブログ記事がUPされる頃にはJリーグも開幕しているだろうが、昨年(2016年)J1優勝経験もある名門・名古屋グランパスがJ2降格の憂き目に遭った。

今のJ1は優勝経験のあるクラブでもフロントが強化の方向性を見失い、チームマネジメントを誤ると一気に下位に落ち、J2降格になってしまう。

特に最近はGI○NT  KIL○INGに安易に影響されて、クラブに看板選手を監督にして降格してしまうチームが多い。名古屋のレフティーモンスター・小倉隆史を監督にして降格したグランパスもその例外ではない(ガンバの松波正信・エスパルスの大榎克己、そして我らがジェフ千葉の江尻篤彦もそうだった)。

そうしたフロントのチーム強化スタイルの迷走によってチームが錐揉み(きりもみ)するように墜落してしまうJの名門クラブ。J1に復帰できたガンバはまだいいが、2017年でJ2・8年生となるジェフに至っては泣きたくなる。

そうしたチームのスタイルの構築というのは、前にも言ったが家の建築と同様に建てるには時間も材料も手間もかかるし苦労もする。

そうした時代に簡単にお手軽な、ほとんどの選手がディフェンスを固めて10番のトップ下にゲームメイクを一任し、外国人FWに守備免除の代わりにそのFWの超人的な個人技に得点源をほとんどを託すような「絶対的ストライカー(王様FW)と10人の小人たち」と筆者が呼ぶ、安易なつまらないサッカーが日本のJのピッチで幅を利かす。

しかし、数少ない優秀な監督はそんなサッカーは面白くないということを知っている。だから時間をかけて地味な努力をしてもコツコツとチームの下地を作る努力をする。

しかし、名門クラブの親会社から天下ったサラリーマンのフロントはそんなクラブが手塩にかけて育てたチームの伝統をあっさり潰してしまう。まさにイビチャ・オシム監督の「家を建てるのに時間はかかるが、壊すのは一瞬だ」という言葉がそのまま当てはまる。

しかし、そうしたサッカーチームの構築の難しさが分かりづらい世の中になったのだ。その原因が我々の生活に今やなくてはならないインターネットである。〈②に続く〉