筆者が書いているのはスポーツのブログである。スポーツというのは究極の勝負事の世界である。その勝負の世界で勝利より大事なモノとはなんぞや?という話である。とりあえずご静聴願いたい。
筆者が多感な思春期を迎えた1990年代というのは、スポーツがビジネスとしてグローバリズムという巨人とともに日本に黒船のように上陸してきた時期でもある。
そうしたスポーツビジネス黎明期の90年代に起こってきたことで1つの誤った価値観が日本に定着した。
このブログの読者なら「またかよ」と思われるがはじめの一歩の、
「プロボクサーに問われるのは結果のみ。2連敗。既に商品価値はない」という結果至上主義というヤツである。
そこからサッカー界でブラジル人選手の「マリーシア(ズル賢さ)」という概念も入り、勝つために何をやってもいい、バレない反則は反則ではないという何でもありの世界になってしまった。
しかし、当たり前の話であるが、ず〜っと勝ち続けられる選手やチームなんてあるわけないし、どんな手を使おうと負ける時は負ける。事実結果至上主義に陥ったボクシング界は世間に忘れられた存在に成り下がっている。
もちろん、スポーツという世界にいる以上勝利を目指すのは当然だが、勝利以上に重要な要素もある。②で詳しく述べたい。