冒頭のタイトルは少しセンセーショナルな題名かもしれないが、とりあえずご一読お願いします。
今回のタイトル「瀕死のスポーツ漫画」とあるが、今の時代一見すると漫画が(スポーツ漫画に限らず)売れているように見える。ヒットしている漫画はアニメ化や映画化・ドラマ化が進み、原作者は凄く儲かっているように見えるかもしれない。
しかし、それは錯覚である。9割方の漫画家は儲かってなどなく、丹精込めて作ったキャラクターやストーリーがあえなく打ち切りになってしまうのが大半である。
今の時代、漫画雑誌というのは受難の時代である。雑誌を買わなくてもスマホ1つでいくらでも時間が潰せるので、わざわざ有料の上に情報量の少ない雑誌にニーズなどないのだ。
しかし、雑誌に忠誠心を持つ傾向が強い女性や情報弱者の中年男性ならいざ知らず、スポーツ漫画の主人公というのは若い男性である。しかし、その若い男性自体が雑誌を必要としていない。
雑誌や単行本を定期購読しながら、漫画のキャラクターと一緒に自分も成長していく、という心理的なシンクロというのが、雑誌文化の没落によって今の時代、急速に難しくなっているのである。
そもそも、今の時代最初から子供や若者たちは漫画を読まなくなっている。暇つぶしのツールすら急速に多様化しているのだ。
②で今のスポーツ漫画の衰退の危険性をもっと述べたい。