②ではアメリカのメジャースポーツは隣接する都市や同一の街に2つ以上のチームを置かないという話をしたが、③ではその続きをしたい。

1部リーグのチームが渋谷と代々木という徒歩圏内に2つ隣接する状況になって疑問を感じると述べたが、実はこれはBリーグのスタジアム基準がネックになっているのかもしれない。

というのもBリーグでは収容人数5000人規模のバスケアリーナでホームゲームの8割を行わないといけない、という規約がある。

筆者の地元の錦糸町には墨田区総合体育館という立派な施設があり、ハンドボール日本リーグ開幕戦の会場やフットサルのフウガドールすみだの本拠地にもなっている。

そしてこの墨田区総合体育館は東東京の交通網のハブになる錦糸町駅から徒歩3分と抜群の好立地にある。

しかし、この体育館、キャパは2000人ほどでどれだけ客席を広げても3000人がやっとである。もしかして、ここが引っかかってホームアリーナになれなかったのかもしれない(あくまで筆者の妄想だが)。

だとしたら、Bリーグの関係者は相当なバカかもしれない。渋谷区という地域は東京の中でも人口の流出が激しい地区で、これから住民が減ることが予想される自治体である。

そこに2つのバスケチームがひしめきあうというのは、小さなパイを奪い合うことに他ならない。

この先の筆者の意見は④で述べることにする。