筆者もこうしたスポーツのブログを書くようになって4年目となり、色々考えさせられることが多くなった感がある。

そんな筆者がこのブログで重きを置いている競技が周知の通り、サッカーである。

筆者もサッカーでJ2ジェフ千葉を定期的に観戦するようになって8シーズン目。と、同時にW杯もブラジル大会の頃から代表の試合をブログ記事を意識しながら見るようになって、自分よりもサッカーに詳しい人が沢山いるのはわかっているが、それでも自分にとってサッカーの価値観が構築されるのは、苦しく難しいながらも面白く楽しい作業である。

そうした昨今の日本サッカー界を取り巻く環境はより厳しい逆風になっているように見える。

まずアジア・サッカー界における結論を先に言えば、アジアのサッカーチームはクラブチームでも代表でも確実に力をつけてきている。それは100%断言できる。

ただ、東南アジアのサッカー界に関して言えば「強くなった」というより「戦い方の工夫ができるようになった」と表現した方がしっくりくる。

昔、辛亥革命を成功させ中国を共和制国家にした孫文はこんな言葉を残した。

「どんな民族にも有能な人材もいれば、無能で暗愚な人間もいる。『あの民族は全ての人間が無能だ』という民族はなく、弱く力のない民族の中でも必ず優れた逸材は存在する」

話をアジアのサッカーに戻すと、どんな弱小国にも優れたサッカーセンスを持つ選手はいる(ベトナム人のレ・ゴン・ビンがその典型)。日本以外のアジア人はその優れたサッカー選手の活かし方に気づきつつあるのだ。〈②に続く〉