①では我らがジェフ千葉の救いようのない内容の試合について、こうした凡戦は必然的に生まれる、という話をしたが、もう少しこの話を続けたい。

サッカーというスポーツは野球や相撲と違い、「引き分け」という結果が数多く存在する競技である。

それはウラを返せば、サッカーの試合を見にいった時は勝率は5割に満たないことを意味している。

たまにしかスタジアムに行けないサポならいざしらず、筆者のように足しげくスタジアムに試合を見に行っていれば、当然勝てない試合や救いようのない凡戦と遭遇する確率も格段に上がる。

ましてや筆者が応援するのはバルセロナのような常勝軍団ではなく、J2の底辺を這いつくばっている弱小軍団である。

前にも言ったが日ハムファンの伊集院光の言葉で、小笠原道大が同球団に在籍していた時、「9回ウラ1点ビハインドで小笠原まで打席が回って、小笠原が結果凡退して負けたら、(チームの大黒柱である小笠原でダメなら)その試合の負けは仕方がない」という話をラジオで言っていたが、ジェフもある意味同じである。

攻撃的なサッカーを仕掛けてリスクを負ってFWに枚数を割いて、結果としてカウンターで失点し敗れたなら、その敗戦は仕方がない、と受け入れないといけない。

今の時代、リアル・スポーツ漫画の爆発的な普及で、「(筆者を含めて)自分のチームが物語の主人公」と勘違いしてしまうことが多々ある。

しかし残念ながら世の中、自分を中心に地球が回っている訳ではないのである。自分のチームが常に面白い試合で最終的に勝つ、という「アタリ」の試合ばかりではない。たくさんの試合を見てくれば当然どうしようもない「ハズレ」を引く機会もある。筆者の場合、そのハズレの試合が昨日(2016年10月9日執筆)の試合だった。ただそれだけの話である。