①では筆者のこのブログでの基本コンセプトと、そのコンセプトに則った上で水球を見に行こうとしたが、それを取りやめた話をした。②ではその理由を述べたい。

昨年(2016年)夏にリオ五輪で日本を沸かせた水球日本代表ポセイドンジャパン。関係者の書籍だと「これを機に水球を日本でメジャーな競技にしたい」とあって、筆者もそうした中から水球に興味を持ち、この競技を見る機会を作ろうとネットなどを使って色々調べた。

…ところが…

この水球日本選手権の情報が全く出てこない。水連のHPに事務的な記載事項が出ているだけで、どの大学にはこういう特色があるとか、このチームはこういうプレーが得意だ、と言ったチーム間の因縁や試合の煽り的な要素は1mmも無かった。それどころか組み合わせ表と開始時間の説明も無かった。2000円の入場料の責任を果たした説明ではなかった。まるでおままごとだ。これでは水球はリオ五輪の後もコップの中の嵐に過ぎない。

リオ五輪の前に横浜であった水球の大陸間選手権の入場方法も、無料だったが水連のHPからの煩雑な手続きを要求され、見に行く気マンマンだった筆者は最終的に水球観戦を断念した。

水球に限った話ではないが、マイナー競技の関係者は素晴らしい試合を見せれば勝手に観客がついてくると本気で思っているのか?

今の時代、ネットという過剰な情報地獄の時代で、少しくらい有名になってもスポーツに限らず、色々なコンテンツが雨後の筍(たけのこ)のように胎動してきて、あっという間に取り残されて陳腐化してしまう。

野球やサッカー・相撲のようなメジャーな競技がメジャーであり続けられるのは競技の魅力もさることながら、こうした選手たちがホームタウン活動やファン感謝デー・テレビのバラエティなどにこまめに顔を出して、自分たちの競技を一般の方々に忘れられないようにしているからである。

ただ自分たちのHPに情報をアップして「全世界に発信した」何もないエア情報と一緒で、というのは単なる自己マンにしか過ぎない。

自分たちの競技をメジャーにしたいなら、競技の内容もさることながら、もっと門外漢や一般市民にたくさん顔を出しつつ、分かり易い説明を繰り返して続ける努力が必要である。メジャーな競技にするには、試合以外の努力が重要になってくる。