世界タイトルのファイトマネーで炉端焼きの店を始めたTはその店が上手くいかず、結局店を閉じてしまった。
しかし、Tはボクサーとしての練習と同時に宅地建物取引業(宅建)の資格を取得して、ジムに繋がりのある不動産会社に就職できた。
練習の為の便宜を図ってもらっていたTは午前中は仕事、午後は練習という生活で世界タイトルの返り咲きにも成功した。
しかし、そんなTも最終的にタイトル防衛に失敗し引退。現在は都内で不動産会社を営みながら後進の指導に当たっている。
そんなTが名古屋の先輩世界王者とセカンドキャリアについての対談をボクシング専門誌でしていた。
その先輩は地元でゲームソフトの下取りの会社を経営していた。
Tは最初ファイトマネーで炉端焼きの店を失敗させた話をすると「飲食の世界は難しいよ」とセカンドキャリアの難しさを教えてくれた。
サッカーでも元日本代表の玉田圭司のもんじゃ焼きの店も7年で閉店したし、アスリートのセカンドキャリアの構築というのはかくも難しいモノなのである。