筆者もこういうブログを書くようになって4年近く。野球というスポーツも見るようになって、独立リーグの役割というのもおぼろげながら見えてきた。それを今回は書きたい。

今回のテーマである「独立リーグの役割」とあるが、日本の独立リーグの場合、役割は大雑把に分けて二つある。それは①選手の育成、②NPB(プロ野球)選手の仮住まいの場に分けられる。

まず①から言おう。広く言われていることだが、今日本は「失われた20年」と言われる泥沼の不況である。その為、相次いで名門の社会人野球部が廃部や活動停止に追い込まれている。

その為、高校や大学を卒業した野球選手のプレーの受け皿が著しく減少している。その受け皿として独立リーグがある。

よく独立リーグのプレーのレベルが低い、と言われるが、高校野球にしたってプレーのレベルは低い(近年、独立リーグの選手のバックグラウンドも多様化が進み、大卒や社会人と違い1年という最短の空白期間NPB入団が可能なことから、独立リーグに入団するドラフト候補生も一定数いる。故に創成期の劣悪なイメージを払拭するするプレーも独立リーグの球場でも出つつある)。

ただどうしてもリーグ運営に経験値を積み、選手のクオリティも高まったとはいえ、NPBに比べると独立リーグが見劣りするのは事実。それは仕方ない。

しかし、高校野球でも見ているファンは「あの高校のキャプテンはこういうプレーができたんよ〜。」とプレーのレベルがプロに見劣りするなりに、できたプレーを褒めていたりする。いわば「親が子供のプレーを見て、その子の成長を実感する」のが高校野球にはある。

その子供の成長を実感する楽しみを独立リーグでも必要になってくるのである。

次回は②について述べたい。