冒頭のタイトルを見てもほとんどの読者は何のことやらさっぱりわからないだろうが、これから説明していくのでご静聴お願い致します。

タイトルに2種類のアスリートを並列したが、このブログのヘビーな読者なら分かるだろうが、筆者はボクシングをやっていたし、引退後もボクシング観戦をしていた。そのため普通の人より(どうでもいいことだが)ボクシングには詳しい。

そうした中、ボクシングで世界王者になった選手が引退後に事業に失敗したり、散財して無一文になるという話は枚挙に暇ない。

国内でも大学進学率が低かった時代にインテリ(学士)ボクサーとして名を馳せた渡辺二郎が引退後、暴力団との繋がりによってボクシング界を永久追放されたり、日本王者が引退後にAV男優になったり、海外ほどではないが、悲しくなる話は多い。

筆者は漫画が好きだが、ホストの漫画には必ず元ボクサーのホストが登場する。それだけボクシング界はセカンドキャリアという意味ではクソみたいなことを続けてきた証である。

ボクシングが強い南米ではろくに学校を出ていないボクサーが大金に目がくらむという話をした。

そして昔見たブラジルのファベイラ(明日の生命の保証すらない危険な貧民街)のドキュメンタリー映画で、若い男が「教育をくれっ!教育さえ受ければ俺はこんなクソみたいな世界から這い上がれるっ!」と叫ぶシーンを覚えている。

しかしである。本当に教育が貧困を撲滅できるのか?翻って日本の場合、義務教育でも自己責任という名のもと貧困が跋扈している。なら文部科学相の公教育に意味があるのか?ここまで国内外のボクサーの現実を紹介したが、②では日本で最も人数が多いアスリートである高校球児から日本の教育の問題点を見ていきたい。