①では6月の代表の試合について述べたわけだが、②では他のカテゴリーについても考えていきたい。
代表戦のあとにユーロ(欧州選手権)があったが、アイスランドの実況が面白いだのサッカー弱小国のウェールズの躍進だの色々あったらしいが、筆者は地上波であった開幕戦しか見ていない。
ただこの時見たフランスの試合で明らかに普段見ているJ2との違いを如実に感じた(当たり前である。ユーロとJ2は同じスポーツではない)。
というのもユーロに出てくるチームになると、サイドチェンジやボールを持ってのターンやボールタッチというのが様に見えるというか、一個一個の所作が丁寧かつ滑らかだ。
そこへ行くとJ2の場合、成功したらビッグチャンスになるようなサイドチェンジも失敗したり、背中にDFを背負った形でのターンもできずに結局ボールロストするシーンが散見される。
ユーロや日本代表の選手の場合「ボールは友達」ではないが、ボールを優しく丁寧に運んでいるが、J2のボールの扱い方は正直、雑で力任せに見える。
そうした中でJ2のサッカーの質をいかにして向上させるか?という話だが、あるJ2のGMが言うには「速い」「強い」という能力は先天的だが、「上手い」は後天的なモノ、すなわち努力で補える要素だ。
そういう中で今のJ2の選手たちに必要なのは、無駄な力を抜いた状態でのトレーニングが必要である。
誤解の無いように言うが、手を抜けという話ではない。力を抜いた状態でのテクニックの上達である。
今のJ2はフィジカルとスピード&走力サッカーが主流だが、昇格したクラブがJ1に定着するにはこれらの要素プラス技術力が求められる。
どこのクラブも単なる思い出受験みたいな昇格よりも、定着するための「その先の領域」を見据えた強化が必要だ。
少なくともユーロではそれができていた。日本のサッカーもそうしたビジョンが求められていく。