あまり筆者はこのブログに対して、誰かを攻撃するような記事は書かないようにしているが、今回は思うところがあったので書いてみた。
今回のテーマである「大学という権威の失墜」という、ある意味教育関係者を挑発するようなタイトルだが、ここ何年かのスポーツを見ていると感じることがあるので書いてみた。
卑近な話で恐縮だが、筆者が20年来見てきたボクシングという競技も近年高校生のアマチュアボクシング部員の進路に変化が見えてきた。
というのも、最近のボクシング界はUー15と言って、日本のボクシングジムが合同で行う中学生以下のアマチュアの大会があり、そこで成長したいわばボクシングのサラブレッドというのが、今のボクシング界の若手には多数いる。
そこから育った選手に内藤律樹という選手がいた。
父は沢木耕太郎の小説「一瞬の夏」の主人公だった元東洋ミドル級王者のカシアス内藤。それこそサラブレッド中のサラブレッドだ(ちなみに律樹は黒人のクオーターである)。
Uー15から高校ボクシング部のIHで華々しい実績を引っさげ高校卒業を目前とした律樹。彼は専門誌のインタビューで「ロンドン五輪を目指す」と語った。
しかし、ここで律樹は本来のアマチュアボクシング部員の選ぶ道とはまた違った選択肢をとった。
ここで「大学という権威の失墜」とあるが、察しの良い読者なら分かると思うが②に続く。