先日週刊プレイボーイ2016年5月2日号を買った。別段グラドルが嫌いなわけでもないが、最初の目的はそこではなくサンフレッチェ広島のスタジアム問題の記事だった。
週プレは一般誌が書けないネタのニッチをつくのがうまいが、筆者はこの記事以外の別の記事に目が行った。
そこにはバドミントン日本代表のリオ五輪の展望記事があった。
読んでいくと日本のバドミントン協会は国内の競技力強化のために、韓国から指導者を招聘(しょうへい)し、国内のレベル向上に努めたという話が載っていた。
この記事ではその韓国人指導者の(同国特有の)ハードトレーニングによるスタミナ増強や世代別の下部組織の創設、若年層での国際大会遠征による「強豪国(中国)コンプレックス」の解消など、ここ10年近くのバドミントン協会の競技力向上のメソッドが記載されていた。
バドミントンの世界は今年(2016年)始めに五輪代表選手の不祥事が発覚したものの、マイナー競技での強化方法としては成功した部類に入るいわば「勝ち組」の競技であった。
筆者は別にゴシップ誌が自分たちが載せる性的な記事を棚に上げて、不祥事に対して鬼の首を取ったように糾弾したいわけではない。
ただバドミントンという競技は協会トップが、優秀な海外指導者を三顧の礼で招聘したのち、試行錯誤の末に強化メソッドを構築し、マイナー競技からメダルが計算できるスポーツまでになった。
しかし、日本のスポーツにはそうした聡明なビジョンを持った協会トップの人間ばかりではない。②で深く掘り下げていきたい
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