①ではジェフ千葉の前半戦の現状と期待していた点を見てきた訳だが、②では不安だった部分を刮目して見ていきたい。

シーズン前のジェフで不安だったのは「選手間の連動性」の部分である。もともとジェフの強化部は個の力を持った選手を発掘する能力は長けているので、その部分には不安や心配はなかった。

しかし世界的な現代サッカーの潮流として、突出した個のテクニックよりも選手間の連携や運動量・走力、エレガントなプレーで魅了するより獰猛なファイトできるフットボーラーが重宝される傾向にある。

有名なサッカー監督の言葉を借りれば「ピアノを弾ける人材」よりも「ピアノを運べる人材」が今のサッカーには必要とされて、その一方でジェフに来た人材というのは、ピアノを弾くことばかり考えた補強だったということだ。

そんな中でジェフは第9節のアウェー・レノファ山口戦で選手間で連携しながらファイトする山口の包囲網にかかり、2-4という大敗を喫した。

その一方で、新監督が来てからチームに戦術を浸透させるのに半年はかかるという。ジェフの場合、監督は変わらないが選手が全取っ替えなので実質的な新チーム状態だ。

今年(2016年)のジェフは関塚隆監督の方針だと守備の構築から入って14試合で15失点とまずまずだった。

しかし得点が17点と貧打で再三言われる得点力不足が今の低迷に繋がっている。

ただ前にも述べたが戦術が浸透するのに半年かかるということは、言葉を変えれば後半戦に期待できる要素も含んでいるということである。

今年のジェフが昇格できる可能性は50%と予測するが、その可能性を上げるためには夏場の失速をどれだけ抑えるかが鍵だ。

いろいろ書いたが、今年こそ悲願の昇格を果たしたい。