筆者もこういうブログを書くようになって3年以上が経ち、色々な資料を集めて読むようにしている。そうした中に漫画もある。
今読んでいる漫画に「Jumping」(筒井旭・集英社)という作品がある。スポーツ漫画というのはどちらかというと男性向けの方が多いが、これは女性向け雑誌での漫画だ。
この漫画は引きこもりの女子浪人生・大泉蘭が、高校時代の同級生とのつてで青森の大学の乗馬部に見学して、その部の中にいる1番の(文字通り)暴れ馬が蘭には懐く(なつく)というところまでで1巻は終わっている。
この漫画は競技としての乗馬を描いているが、蘭がこの先乗馬の世界でどうなるかは分からないし、今回のテーマはそこではない。
筆者が言いたいのは、青森(というか東北)の人は「青森(東北)には東京に比べると何もない」と謙遜(卑屈?)するが、青森にも乗馬という地域に根ざした立派なスポーツ文化があるじゃないか!とこの漫画を読んで感じた。
もちろん東京にも探せば乗馬が出来る施設はあるだろうが、土地代を考えれば簡単ではない。しかし、自然が豊かな地域での乗馬の方が、部の運営という意味でもコスパは高い。
それは何も乗馬に限った話ではない。今年(2016年)のマンガ大賞を受賞した野田サトルのデビュー作品である「スピナマラダ!」でも、東京のフィギュアスケーターが、北海道苫小牧市でアイスホッケーに目覚めるという話があったが、苫小牧もそうだが北海道もこうした地元の気候を生かした競技に力を入れる話はよくある。
地域の特性を生かしたスポーツ文化というのは、それは何も寒冷地だけではない。暖かい地域でももちろん可能だ。②ではそれを見ていきたい。