このブログを書いているのはGW前(2016年4月17日執筆)だが、今年も春先のジェフ千葉の試合を見ていて思ったことがある。それを書きたい。

このブログがUPされている頃にはどのクラブもチームが成熟しているだろうが、今のジェフとハリルホジッチ体制の日本代表は何か似ているサッカーをしている。

春先のW杯ロシア大会アジア2次予選で日本代表と闘ったチームはどこも、選手自体は個々の基本性能では劣る分、日本代表に対して前半からボールホルダーに寄せを早くして複数の選手がプレッシャーを詰める。そしてボールに対して数的優位を作ることを心掛ける。

そしてテクニックでは劣るので、その分球際では相手(日本代表)より強くガツガツいくようにする。

筆者が好きなボクシングで、日本人ボクサーが技巧派の外国人王者に対して、技術では負けるので無尽蔵のスタミナと鍛え抜いたフィジカルでフルスロットルでプレッシャーを掛け続ける。

そしてそうした王者を根負けさせて倒すことがある。日本人の世界王者は技術で相手を上回ることより、こうしたスタミナとフィジカル・精神力で世界タイトルを獲ることが多い。これをボクシング界では「嫌倒れ」と言う。

話をサッカーに戻そう。アジア2次予選で闘った相手チームが日本代表に対して仕掛けてきたサッカーというのが、今の日本人ボクサーで言う嫌倒れのような消耗戦である。

もちろんサッカー日本代表はそうした泥仕合のような消耗戦に巻きこまれても、根負けせずしっかり耐えて自分たちのサッカーで予選通過を果たし、今最終予選に向かうことができている。

しかしそうした日本代表のサッカーが、今のJ2でジェフ千葉がやっているサッカーに似ているのだ。〈②に続く〉