筆者もこうしたブログを書くようになって長いが、全部は無理でも色々なスポーツを見るようになってきた。

そうした中で同じスポーツビジネスというジャンルでも成功しているスポーツビジネスとそうではないモノとの差が見えるようになった。

スポーツビジネスという一般のビジネスとちょっと違うビジネスモデルの中で、成功と失敗との分岐点とはなんだ?という話である。

それは「危機感(の有無)」である。危機感のあるビジネスというのは情報や発想の新陳代謝が活発で、古く思考が硬直化した世界から脱皮できているので、集客も活発になるのだ。

隣の芝生は青いではダメなのだが、筆者が20年見ているボクシングというのは、興行のためのビジネスモデルというのが完全に破綻している。今のボクシングチケットというのは売れなくて当然だ。

最安値で4000円スタートという値段設定で、お客さんへのファンサービスも興行をより良くするためのイノベーションの発想もなく、ただただ50年前からの興行形態を惰性で続けているだけである。いわゆる思考停止だ。

今の時代、4000円あったら後楽園ホールのある後楽園遊園地の敷地内だけでも、もっと楽しいイベントはいくらでも楽しめる。

ボクシング界の人間は、4000円というそれだけの価値に見合ったサービスをチケット購入者に提供できているか?という話だ。

ボクシング界に必要なのは、このままでは世間に忘れられた存在になってしまうという強烈な危機意識である。

愚痴になって申し訳なかったが②では危機感を持って成功した格闘技ビジネスを見てみたい。