以前、Jリーグの運営メソッドと選手の年俸について述べたが、今回はもう少しそのことについて考えてみたい。

スポーツビジネスにおいて経営のキモになる部分は人件費をどう維持して、収支のバランスをどう上手くバランスを取るか?が重要だというのは前回述べた通りだ。

しかし、人口減少によるマーケットの縮小が言われている日本社会(サッカーだけでなく一般のビジネスも)において、「(日本人という)純血主義の維持」がどれだけ意味を成すか?という話だ。

筆者が思うに、JリーグもJFAも、この20年の間積み上げてきたサッカーという財産に目がくらんで守りに入っている。そのため極度に失敗を恐れている。

Jからすれば「よくわからない中国や他のアジアの新興国の企業は信用出来ない。あいつら苦しくなったらすぐ逃げる?経営が苦しくなっても、日本企業の方がクラブの親会社を我慢して続ける」と思っている節がある。だからJは外資導入に消極的だ。

しかし、その理論とは本当に正しいのか?逆にJに聞きたいが、日本企業だけで固まった狭いマーケットの維持が将来的に、どういうメリットがあるのか?という話である。

②ではもう少し考えて話を進めたい。