今回のブログは本来のタイトルの趣旨通りスポーツビジネスの要素がビンビン伝わってくるが先に進める。
J2スタメンの年俸が480万円という事実は、どこからのニュースソースなのかというのは「Jクラブ強化論 (田中直希・ぱる出版・2013年)」からきている。
この本に出てきたJ2中堅クラブの水戸ホーリーホックでクラブ運営しているフロント上層部が「水戸でバリバリのレギュラーの選手ならC契約の満額480万円が相場だ」と言っていた。
ここでJリーグの給与体系を知らない人に補足説明するが、Jリーガーの給与にはA・B・Cの3つの契約体系があり、最も安い契約であるC契約だと年俸の上限は480万円なのである(+勝利給と出場給)。
水戸が昨年(2015年)J2で勝利したのは10勝(16分16敗・リーグ22チーム中19位)だから勝利給が仮に3万円だっだとしても30万円だ。
実際の水戸の勝利給の相場はわからないが、正直選手全員の予算である強化費が8000万円という赤貧クラブだから、勝利給もそれほど高くないのは確かだ。
そんなJ2クラブのレギュラーでバリバリ試合に出て480万円でプレーするのと、毎年冬になるとFAで大型選手を日本人・外国人問わず補強してきて出場機会を失って、腐ってもしょうがない巨人の2軍選手で550万円の年俸なのとどっちがいいのか?という話である。
もちろんプロ野球選手なんだから、年俸550万円というのは不思議でもなんでもないのはわかる。
しかし、日本もW杯の開幕前の盛り上がりで煽り番組を見るたびにサッカーブームがきていると感じていた。
しかしゴメン。それは錯覚だった。これまた筆者が愛読していてサイン会にも2度行ったプロ野球格差社会を謳った漫画「グラゼニ」で同じプロ野球選手でも、1軍の主力とチャンスのない2軍選手には圧倒的な格差があるのと同様に、プロ野球選手の2軍とJ2のレギュラーが同等と言う意味では、野球とサッカーにも格差社会が横たわっているのだ。