冒頭のタイトルにある2人。どちらもその競技のマニアでなければわからない名前である(ちなみにこのブログは熊本地震の前の2016年4月10日に執筆しました)。

難波宏明というのはJ2岐阜FCのFWで、古野拓巳というのはNBL(日本の実業団バスケリーグ)である熊本ヴォルターズのガードだ。

「独眼鉄っ!そんなお前のマニアック路線なんてわかんねーよっ!」と突っこまれそうだが、一見すると全く関連性のなさそうなこの2人。昨年(2015年)この2人のプレーを見たのだが、実は共通点がある。

この2人の共通点。それは「チーム内の日本人選手の中で突出した実力の持ち主だ」ということである。

まずバスケの古野からいこう。古野は前述の通り実業団バスケチームのガードをしているが、日本人のなかでは基本性能の高いプレーができる選手だ。

身長178cmとバスケ選手としてはそれほど大きくはない。しかし相手の攻撃の傾向を読んでスティールしたり、周りの選手を活かしたゲームメイクをしたり、バスケのど素人の筆者でも図抜けたセンスがあるのは分かった。

個人的な考えだが、バスケでガードというポジションはサッカーで例えると、相手の攻撃をパスカットしてピンチの芽を摘み取るボランチの役割と、ゲームでの攻撃パターンを構築するトップ下の役割を両方兼ね揃えたポジションに見えた。

古野はその両方で優れた能力を持った選手で、事実古野は2015~2016シーズンで11月の月間MVPになるほどの選手だった。〈②に続く〉