①ではプロスポーツチームのクラブ(球団)社長になるプロセスの一部を述べたが、②では他のプロセス+実際の報酬なども見ていきたい。
まず市民球団のようなクラブにはどういったプロセスでチームの社長になるのかを説明したい。
こうしたチームの社長というのは本当に色々なパターンがあるが、多いケースというのは商工会議所などに繋がりのある地元財界の若手の企業経営者が主流だ。その代表例が湘南ベルマーレ社長の眞壁潔である。
他にも色々なケースがある。今はもう辞任したがJ3大分トリニータの社長だった溝畑宏は元自治相の官僚だったし、プロバスケbjリーグの青森ワッツの現在の球団社長である下山保則は元は地元の青森銀行の支店長だった。
他にもbjの秋田ノーザンハピネッツの社長はまだ30代で1から球団を作った叩き上げだし、Jだと札幌の野々村芳和や鳥取の塚野真樹のような元Jリーガーのクラブ社長もいる。
ただ今回のテーマは「クラブ社長の報酬」なのでそこに標準を合わせたい。
今回紹介した眞壁・溝畑・下山の3人に関して言えば、クラブ(球団)社長という立場にありながら、彼ら自身は何と「無報酬」(‼︎)でクラブを経営していたのだ。
もちろん親会社の出向組のような立場や他のクラブ社長で給料をもらってやっている人間もいるだろう。
しかし下山のように「仮に報酬をもらってもチームが傾けば、自分の報酬を強化費につぎ込むので、報酬をもらっても意味がない」と言ったり、溝畑のように報酬をもらっても、私財をトリニータに1億円も費やすという人もいるのも事実だ。
スポーツチームの応援で負けたり降格の危機になる時、サポとクラブ社長が膝を詰めて話をするのはシーズン終盤の風物詩なのだが、我々サポも時にはクラブ社長の重責を想像する必要がある。チームが負けて苦しくて悔しいのはサポだけではないのだから。