①では筆者の主観からくるバスケットボールの応援についてつらつらと述べたが、②では実際のバスケチームの運営の在り方について述べていきたい。

バスケチームの本拠地について2つの考えがあって、1つはバスケ協会会長の川淵三郎の推進する1つのキャパ5000人規模のアリーナを拠点とする「ホームアリーナ構想」。

もう一方は地方のバスケ球団が望む県内の複数の体育館を巡回する「巡回システム」。

この2つの在り方が利害関係者同士で真っ向から対立しているのである。

筆者はこの問題に対し、どちらか一方が正しいというのではなく、地域によって柔軟な姿勢が必要というのが持論だ。

というのも、地方のバスケ球団だと県内の中でも廃藩置県の前の図式で地域間対立がある県も多い。

そうしたところにホームアリーナ構想をしても、片方の地域だけ肩入れすることになり、逆効果になる危険を孕んでいる。

一方で、東京のような大都市圏で巡回システムを導入すると、地域のアイデンティティーをバスケットを通じて構築出来ずに、空中分解する危険もある。

東京には墨田区や大田区体育館などもう既に良質な体育館は複数あるから、新しく作る必要はないが、東京のバスケ球団を設立するなら巡回システムではなく、既存の体育館を利用した1つの場所に定住するホームアリーナ構想が望ましい。

最近の日本人は「白でなければ黒っ!」といった極端な考え方が多いが、物事は臨機応変に柔軟な対応をした方がいい。それが「オトナ」の考え方だ。