冒頭のタイトルは在日コリアンのサッカーライター慎武宏の「祖国と母国とフットボール」をもじったモノである。

この本は在日コリアンにとっての祖国(朝鮮半島)と母国(日本)といういわばアイデンティティーのダブルスタンダードについて述べた名著だ。興味のある人はご一読下さい。

話の本題はそこではないし、自分のテーマはその本の中身みたいに堅く暗い話でもない。

というのも、筆者にとってもアイデンティティーのダブルスタンダード状態というのは、在日コリアンほどではないが他人事ではない。

それは何だというと、筆者にとってのルーツ(祖国)というのは基本的に千葉(総武線沿線)なのであるが、今の生活基盤(母国)は錦糸町である。

要は筆者自身も2つのアイデンティティーが自分の心の中に混雑している状態なのだ。

「祖国」のようなアイデンティティーを持つ千葉という街に関して市原臨海時代から知っているJ2ジェフ千葉があるので何の問題もない。

しかし、「母国」となる錦糸町一帯の城東地域をアイデンティティーとするプロスポーツチームがないのが悩みの種である。

前にも言ったが、フットサルのチームを応援する気になれないし、バレーボールはなぜかFC東京…。そんな中でのバスケットボールチームの応援をしたい。

しかし今年(2016年)秋から始まる統一プロバスケリーグ・Bリーグのホームアリーナ構想は喧々囂々(けんけんごうごう)だった。②でもこのことを述べたい。