何度も返すがえすが、今年(2016年)はリオ五輪の年である。「その割には五輪ネタも新国立競技場ネタもねーじゃねーか!独眼鉄っ‼︎」と突っこまれそうだが、そうした追及には基本スルーを決め込む。

しかし五輪で出場する選手や団体と言うのは、基本的に国内やアジアの予選会を突破できれば、試合開催と言う意味であまり運営側の心配と言うのはいらない。というよりそんなものがあったら競技に集中できないと言う話になってしまう。

しかし、今回のタイトルにある(ボクシング)世界戦と(野球の)独立リーグと言うのは、そうした試合運営サイドの手はずと言うのも必要なスポーツイベントである。そうした運営サイドの苦悩というのを今回は紹介したい。

そもそもボクシングの世界戦というのは五輪の予選会とは違い、プロモーターと呼ばれるボクシング協会のライセンスを持つ試合主催者が「自分で」試合会場やテレビ局の放送枠・リングやパンフレットに載せる広告など自身で折衝して試合運営をするのが普通である。

他にも審判の手配やタイムキーパー・リングドクターなどの配置、世界戦の記者会見で使うホテルの会見場の準備や海外から来た選手の宿泊するホテルの手配など金や手間のかかる準備などいくらでもある。

特に世界戦にもなると、試合のチケット代だけでは興行の経費を賄うことは到底無理で、テレビ局の放映権料や大口のスポンサー・出場する選手に対する熱心な後援会のしっかりしたサポートがないと試合は開催できないのだ。

②では野球の独立リーグの運営について見ていきたい。