このブログがupされる頃には相当前のことだが、今年(2016年)1月に千駄ヶ谷の東京体育館で卓球の全日本選手権(天皇杯・皇后杯)を観戦した。そのレビューについては以前紹介した通りだが、その時も書いたが、卓球のラケットの握り方にも当然ながら時代のトレンドというモノがある。
卓球のラケットの握り方にはシェークと呼ばれる握りこぶしのような握り方と、ペン(ホルダー)と呼ばれるペンを握る形に近い握り方に分かれる。
現在の卓球界では圧倒的にシェークが主流で、ペンは少数派の絶滅危惧種らしい。
筆者も卓球経験がないので、どういういきさつでシェークが主流になったのかはわからないが、ここで言いたいのはどんなスポーツでも戦い方には流行り廃りがあるということである。
先日読んだ「はじめの一歩」で、一歩のライバルの1人で世界ランカーの千堂武士もファイトスタイルとしては、時代の流れにあがなう絶滅危惧種の1人だ。
中間距離で決定機に決められる一発のパンチを持つ千堂も、追い足がないのでフットワーカーにスピード負けし、苦戦することもしばしばあった。
そんな千堂はプレッシャーのかけ方を工夫して、リングを広く使うフットワーカーをフェイントのような体重移動で追い詰めて、相手を粉砕する術を身につけたが、千堂のような追い足のないタイプのファイターも、卓球のラケットで言うペンホルダーのようなモノで、時代の流れにはない廃った戦い方である。
こうして卓球でもボクシングでも戦い方の流行り廃りはあるが、それはメジャースポーツでも同様だ。②でそれを詳しく述べたい。