前回のブログではスポーツ雑誌が氷河期だという話をしたが、それは何も専門誌だけの話だけではなく、スポーツ漫画というカテゴリーも同様である。
このブログを書いているのは2016年2月17日なのだが、この時点での今年のスポーツ漫画の打ち切りを見ても、「弾丸タックル」「ツースリー」「錻力のアーチスト」「マネーフットボール」とたった1カ月半でこれだけが、完結を発表している。このブログがupされている頃にはもっと多くの作品が切られているだろう(追記…マネーフットボールは後に継続の可能性もあり)。
思えば、こうした書籍の見切りの早さが目立つようになったのは2010年代に突入してからである。
今、ヤングジャンプで「ゴールデンカムイ」というアクション漫画で売れっ子の野田サトルが連載デビュー作で描いた北海道苫小牧市が舞台のアイスホッケー漫画「スピナマラダ」というのも名作だった。
筆者はそれまでアイスホッケーとは縁もゆかりも無い生活を送っていたが、この漫画がきっかけでアイスホッケーを見るようになった。
実際この漫画は主人公の強豪校・勇払(ゆうふつ)高校の顧問である二瓶利光がギャグセンスが超絶な上にアイスホッケーの方も激アツで、ネット上でも「スピナマラダはアイスホッケー版スラムダンク!」と絶賛されていた。
…しかし…
最近の漫画は「アンケートの人気」や「新刊単行本の初動(初日からすぐの時期)の売り上げ」が悪いと、どれだけ面白くてもTHE ENDになってしまう世界である。もともと厳しかったのが、2010年代に入って、氷河期化が輪をかけて極寒になった。
そうした中で「スピナマラダ」もあえなく打ち切り。筆者も自分の非力さを呪った。
②でもスポーツ漫画の厳しさを述べていきたい。