アスリートと外国語学習と言えば、どこかのプロゴルファーが使う聞き流す英語教材が有名だが、そうやって外国語を習得できる人もいるかもしれないが、筆者はそうではなかったので、ここでは別のメソッドを紹介したい。

しかし、そのためには何人かの格闘家のことを知る必要がある。それをご容赦願いたい。

まず始めに、オーストラリアの元世界王者でサム・ソリマンと言う選手がいる。2003年の9月・11月に東洋タイトルの王座獲得と初防衛を日本でして、未だ世界戦線で現役の息の長い古豪だ。

そのソリマンと言う選手、1日の練習時間と言うのは80分程度だと言う。その分、練習の濃密さは相当だと言う。

もう1人、ムエタイのラジャダムナン王者でボクシングでも国内王者になったムアンファーレック・ギャットビチャーン(通称バーン)と言う選手もいた。

バーンもソリマン同様に濃度重視の練習で、朝・ロードワーク→昼・ムエタイの練習→夜・ボクシングの練習と言う生活リズムで、ムエタイとボクシング国内王座の2冠を達成した。またボクシングでは後の世界王者から負けはしたがダウンを奪うくらいの選手だった。

ここで、筆者は何が言いたいのか?と言う話である。ボクシングやムエタイと言うのは、拘束時間がただダラダラ長いだけの練習に効果はなく、短い時間で集中した濃度の高い練習で頂点に上がれる。外国語学習も同様でダラダラ長いだけの勉強に意味はないのである。〈②に続く〉