②でプロのちょっとしたミスに対して「あれなら俺もプロになれる」というのが、いかに大きな勘違いなのかということを述べたが、③についてそれを具体的に説明したい。
プロとアマの差についてよく痛感する話があるが、筆者もボクシングで似たような経験をしたが、伊集院光のラジオを思い出す。
伊集院が大相撲の若貴ブームの頃に、斎藤由貴が相撲部屋のおかみさんの主人公としたテレビドラマに出演した話をした(伊集院は乱暴な関取の役)。
伊集院はこの時ドラマの役作りのために相撲の稽古をさせられた。この時力士の演技指導をした人が、元関取のおっさんだった。
伊集院は身長180cmで体重120kg、その上当時19歳で、前の年まで高校の野球部でしこたま運動をしていた。
一方で演技指導のおっさんは、たった1場所だけ関取(十両)になっただけの人で、当時の伊集院よりよっぽど歳上で、しかも体格も伊集院の方がむしろ上だった。本来この条件でプロが大したことないなら、伊集院の方が強いはずである。
…しかし…
実際にぶつかり稽古をしたら、その元力士のおっさんに全く太刀打ち出来なかった。道具を使う訳でもないスポーツで、しかも向こうはとっくに引退しているのに、ここまで差があるというのは凄い!と、伊集院は自分のラジオ番組のゲストに元関取が来ると必ずこの話をしていた。
今回は相撲でプロとアマの違いを述べたが、次に最後の④でプロとアマの特徴について述べて〆としたい。