冒頭のタイトルは別に駄洒落ではない。アメリカ東海岸は大西洋(アトランティック)に面した野球の独立リーグの名称である。

本当だったら、このリーグの試合を見たレポートを書いて、そこから話を始めたかったが、流石に赤貧の身でNYは無理なので、普通の記事で我慢して下さい。m(_ _)m

最近は日本でも独立リーグという存在が俄かに脚光を浴びている。それまでの実業団野球(都市対抗)の名門野球部が軒並み廃部になり、学校を卒業した野球選手のプレーするための受け皿が、日本の企業という運命共同体社会の終焉と同時に消失してしまい、そこで突然現れた新自由主義という名の雇われガンマンの様な弱肉強食時代の新たな受け皿として独立リーグが日本でも産声を上げた。

しかし、日本のそれを見ても分かるように独立リーグ運営というのは爆烈に金がかかる。実際、経営破綻したリーグやチームは枚挙にいとまない(これはサッカーの地域リーグのチームにも共通する)。

後発の日本でもそうだから「先進国」アメリカでは独立リーグの破綻など文字通り毎年あり、チームが1シーズン持たずに消滅するのも日常茶飯事だ。

もともとアメリカは「鶏口となるも牛後となるなかれ(大きな者に従うくらいなら小さくても独立した人間になれ、という意味)」という意識の強いアメリカでは、毎年独立リーグが生まれては消えていく、ある意味で独立リーグの「本場」であり「激戦区」なのである。

1年持たないリーグも珍しくない激戦区アメリカで中で、1998年設立で18年の歴史がある独立リーグなのがアトランティックリーグである。〈②に続く〉