④でもバレーボールについて見ていくが、バレーという競技にはスパイクの強さのパワー型の要素の他に、クイックな速さや緩急がつけるようなタイミングなど、スピード系の要素も筆者なのがわかったよ

サッカーの代表戦などでボールホルダーが中盤でキープしているときに、SBの選手が相手を吊るために大外にフリーランニングをすることがままあるが、バレーの選手もウイングスパイカーなどがスパイクを決めるために、逆サイドや後衛の選手が囮(おとり)となって相手を吊ろうとしていた。バレーでもサッカーでもボールに触れていないときの選手の役割が大切なのは同じだ。

漫画「ハイキュー」で烏野高校の主人公・日向翔陽が、小柄ながらその類い稀な身体能力を生かした跳躍力などで、相手を撹乱する動きで「最強の囮」になっていたが、Vリーグの選手は高身長でもコート上から6人が皆、得点を取るために躍動する1つの生命体のように連動していて、国内最高峰のバレーボールというのは身体能力だけでなく、身長・駆け引きやスピードといった全てにおいて高いレベルを要求されるリーグなのがわかった。

そしてバレーボールだから上下の高さが要求されるのは当然だが、それ以上にタイミングを外すような緩急をつけた攻めにも対応できる反射神経も必要なのだ。

アタッカーがどういう攻めをするか一瞬にうちに判断し、即座に反応する。一瞬の判断ミスが失点に繋がり、最悪試合の流れを持って行かれて大量失点に繋がったシーンもあった。

試合はフルセットまでもつれ、STINGSが勝ったが、バレーボールという競技はテレビで見るよりはるかに生観戦の方が迫力があるスポーツなのがわかったよ