①では今年初めのジェフのストーブリーグの動きを述べたが、それについてまだ述べたいことがあるので続ける。
今回のジェフの24人(‼︎)という大量粛清と19人の大量補強について思い浮かぶのは、今回のブログタイトルにある「持ち札全取っ替え」だ。
スマホゲームが主流になった今の若い世代のゲーム事情ではあるが、筆者が好きなトランプのポーカーに喩えてみたい。
ポーカーは5枚の持ち札の内、使える札(カード)をキープしていらないカードを変えて、ヤマから新しい手札を足すゲームだ。
しかし、持ち札全部の組み合わせが全く駄目な時に、全てのカードを変える。そして新たな組み合わせに全てを賭ける。それが「持ち札全取っ替え」である。
今回のジェフのストーブリーグも、この持ち札全取っ替えに見える。既存の持ち札が全部駄目(去年までの選手)だったので、全部変えちゃえっ‼︎と言ったニュアンスに見えた。しかしこうしたやり方はポーカーというよりかいわば「丁半博打」に近い。
そもそも去年(2015年)のレギュラークラスはそこまで駄目だったのか?と考えると実はそうでもなかった。ほとんどの選手はJ1への移籍(個人昇格)を果たした。
GK高木(→川崎)、DF中村(→磐田)、大岩(→仙台)、キム・ヒョヌン(→福岡)、金井(→横浜FM)、MFパウリーニョ(→湘南)、ペチュニク(→大宮)、田中(→甲府)、水野(→仙台)、FW森本(→川崎)、松田(→名古屋)と、個人昇格組だけでJ1クラスのチームの戦力が可能だったのだ。
なのに去年はJ2で9位(…)。昨年の失敗はおそらくメンタル面。チームに精神的な核になる選手が不在だったからである。
野球の野村克也監督はチーム編成に対して、「エースと四番打者は優勝するには絶対必要。こうした選手の存在が精神的な軸となって、苦しいペナントレースを闘える」と仰っていたが、昨年のジェフにはそうした意味での攻守のメンタル面での核になる選手が不在だった。
今の時点の補強でジェフが今シーズンどのくらいの順位かは想像もないが、今シーズンはチームの精神面の中核を担える選手が必要不可欠なのである。