そうこうして見に行った卓球天皇杯&皇后杯だが、卓球という競技はテレビではもちろん何度か見たことあったが、国内のトップレベルの試合を生観戦するのは初めてだった。
 
卓球を見ていて思ったのは、卓球のラケットの持ち方というのも当たり前だがちゃんと色々な意味合いがあって、シェーク(握手するような形でラケットを握る)とペンホルダー(ペンを握るような持ち方)と分かれていて、こうした持ち方というのは競技者の好みや指導者の考えも影響しているらしく、いわばサッカーの戦術や野球の変化球と同様に時代のトレンドが反映されるという意味では共通するのが興味深かった。
会場で配られていた卓球選手カードを4枚貰ったら、4人共シェークだった。この握り方が今の卓球界の主流なのだろう。
卓球という競技で先天的に必要な能力というのは、反復横跳びのようなサイド(横)への反射神経だ。卓球の場合、やみくもにマッチョになって無駄な筋肉を付けても敏捷性(アジリティ・瞬間的な速度)が減って動きが鈍るだけなので、会場で行き交う卓球選手場合はみなアスリートにしては細い人が多かった。
また卓球という競技は打撃系格闘技のようなマス(スペース)の奪い合い、空間の争奪競技で、そうした意味で卓球というのは、筆者がやってきたボクシングと共通してる。
しかし卓球というのはそうした競技にはない独特な要素も含まれている。③でそれを考えてみたい。
