筆者も自分のブログの参考になればと、今売れているブログで「プロ野球死亡遊戯」を読んでみた。

有名なブログで知っている人も多いかもしれないが、巨人ファンのブロガー中溝康隆氏が並々ならぬ巨人愛をブログで綴ったそのポエミーな文章で1000万PVも達成し、書籍化もされたモンスターブログがプロ野球死亡遊戯である。

そうしたプロ野球のブログで中溝氏は巨人のショートの坂本勇人について、巨人軍における原采配での世代交代の難しさをセンチメンタルな文脈で語っていた。詳しくは彼のブログを読んでもらいたい。

「世代交代」

この言葉は時の流れの無情さである自分の心を八つ裂きにするように感じさせる。筆者の場合、ボクシングという特殊な競技を見続けていたのもあり、この言葉の意味がいまいちピンとこない部分もあったが、最近はサッカーなども見るようになってその言葉の重さをヒシヒシと感じる。

特にボールを使った集団競技について、フロント・選手・指導者・ファンなどの永遠の悩みの種というのが、この世代交代というヤツである。

そのチームや自分の想いを託した中心選手と自分自身が一体となって、楽しい時間を過ごしたあの頃。

それをいきなり若い選手の台頭によって「オマエの時代は終わったんだよ‼︎」と言わんばかりにポジションを強奪され、二度寝のように永遠に続いてもらいたい気持ち良い夢見心地から、北風冷たい現実の寒空の下に放り出されてしまうようなあの残酷な時間の経過。

現実を受け入れるにはあまりに残酷なリアルなのだが、この残酷さを受け入れないともっと厳しい現実が待っているのである。〈②に続く〉