筆者はブログを書くにあたって、昔は「ボクシング教原理主義者」だったこともあって、出来るだけボクシング以外のスポーツを自分のブログのエッセンスに注入させたいと考えているが、しかし今回はスポーツとお金の関係性を考える上で、あるボクシング興行からテーマを見ていくことにした。
そうした上で今回のブログな訳だが、筆者は2012年9月19日に後楽園ホールであるボクシング試合を見に行った。
その興行は日本には数少ないヘビー級の試合で角海老ジムに所属する元K-1戦士の藤本京太郎のノンタイトルでの試合だった。
ボクシングに詳しくない方への補足になるが、日本にはヘビー級という階級はあるにはあるが、所属選手が少なくランキングが出来ない開店休業状態の階級なのである。
しかし一方で、プロボクシングにおけるヘビー級世界王者というのはある種の悲願でもあるので、業界を挙げて支援したいという一種の聖域のような特別な階級でもある。
そんな試合を組むだけでも大変なヘビー級だが、その藤本が格上との冒険マッチでWBC同級15位のチャウンシー・ウェリバー(米国)との対戦が組まれた。その試合が上記の筆者が見に行った試合だった。
米国のヘビー級現役世界ランカー来日。ボクシングの世界を長く末席を汚している筆者は、並の興行に物足りなく感じていた頃にこの試合の決定を知り、久々に胸を躍らせて後楽園ホールが入っている青いビルの5階に足を入れた。
そして前座の試合も順調に消化し、メインの藤本vsウェリバー戦の時間となった。
そしてこの試合にはちょっとしたサプライズがあった。普通ボクサーは選手の控え室がある4階の専用通路からリングに向かうが、この日のメインの2人はいきなり客室の通路から現れた。
そしてヘビー級世界ランカー・ウェリバーが筆者の席の隣にある通路を通ると、すぐ隣のウェリバーの身体にあるモノに気づいた。〈②に続く〉