①では(自分含めて)モテないっ子クラブのような非モテの人間がモテない原因を追求して言ったが、②では具体的に女性の心理的ガードを下げさせるプロセスと柔道での技の決め方の共通点を見ていきたい。 

まず柔道から見ていきたいが、柔道という格闘技は寝技もあるが基本的に投げ技をかけて一本を奪う競技である。

筆者も柔道経験者だが、体格の小さな選手は背負い投げや体落とし、大きな選手は内股・大外刈り・払い腰と得意技の相場は決まっている。

今筆者が言ったのはいわゆる「大技」というヤツで、決まればかけた選手も見ている観客も気持ちいいが、なかなか綺麗に決まらない野球で言うホームラン狙いの大振りのようなモノである。

そのため優秀な選手は背負い投げが得意な選手なら、背負いをかけるプロセスにおいていきなり背負いで一本を狙うような無茶はせず、小内刈りや足払いで相手を崩して自分が背負いを掛けやすい状況を自分でお膳立てして、チャンスが出来た刹那を狙って大技である背負い投げを華麗に極めるのだ。

ダメな選手は相手の状況も何も考えずにいきなり大技を狙い、返し技で一本負けを食う。

ここで恋バナに話を戻すが、ガツガツしたモテないっ子は相手の状況や価値観を考えずに、いきなり大技(いきなり女の子に迫る)で玉砕する。

しかしモテ系のイケメンというのは、相手の女の子の話(その娘の鞄や靴・ネイルアートでの自身の趣向や女の子の仕事での愚痴など)を聞いてあげて、向こうの心理的なバリアーを少しずつ崩すように下げさせる。

そして相手の心理的な隙が出来た瞬間にアプローチをかけて、その娘をモノにする。

こうしたプロセスを柔道に喩えれば、向こうの娘の話を聞いてあげて心理的な壁を崩す作業が、柔道でいう「小内刈り」「足払い」のような崩しの動作で、その一連の崩しの動作で出来た一瞬の隙を狙ったアプローチというのが、「背負い投げ」のような大技が極まった瞬間なのである。

こうした一連のアプローチをもっと若い時に理解できていたかったが、この先新生活が始まる若い諸君には、いきなり大技狙いで行かずに、もう少し向こうの女性の価値観に配慮したアプローチを心掛けてもらいたい。そうすればかなり高い確率で楽しい時間を呼び込めることも可能になってくる。皆の武運を祈るっ‼︎