昨年(2015年)はスポーツイベントという観点から見てみると五輪やW杯・野球WBCと言った注目イベントが無い「谷間の年」というイメージを年の初めに感じていたが、通過してみるとなでしこやラグビーW杯での日本代表の躍進があり、結果的にかなり充実した年であった。
そうした要素+筆者がこういったスポーツのブログを書くようになって、基本コンセプトとして「(どうしてもサッカーとボクシングが多いが)色々なスポーツを見て広く浅く関わっていきたい」と考えていて、沢山の競技を見ようと思ってブログを発信し続けてきた。
そうした中で前述のラグビーの件もあって、まだ試合を見には行ってないが、ラグビーの本も読むようになった。
そうした中で読んだ海外のラグビー書籍で、こんな話があった。
「ラグビーも先進国ではプロ化して、チームの勝利のためにどのクラブでも選手の肉体改造などにお金を費やすようになった」
「そして勝利のためにラガーマンは皆筋力アップのためのトレーニングに日々励み、どの選手も以前に比べフィジカル面でかなり強靭な肉体を作ることができるようになった」
「こうした世界的なプロラグビーの潮流の中で、1つの問題に直面した」
「確かにサーキットトレーニングなどで選手のフィジカルは強くなり、タックルなど攻撃面は上昇したが、一方でそうした強力なタックルに耐え切れるほど選手の身体のパーツの耐久性は向上せず、怪我をする選手が以前に比べてかなり増えた」
「筋力トレーニングのノウハウ向上が、ラガーマンの故障の増加につながった」
こうしたラグビー界の傾向というのはスポーツという特殊な世界に限らず、一般社会にも通じるところがあり、現代社会に対する示唆を現している。
それは現代の「ネット社会」のことである。〈②に続く〉