①ではサンフレッチェ広島を参考にJリーグの過密日程の問題点を見てきた訳だが、②でもそれについて色々考えていきたい。

筆者がJ2のジェフ千葉のサポなのはこのブログの常連読者の方なら分かると思うが、ジェフの場合今シーズンはもう終わっただろうが、世界三大カップ戦(W杯・CWC)の一つで、PSMで柏レイソルとの「ちばぎんカップ」をシーズン前にやる。

しかし、ここ何年かのちばぎんカップでの柏の選手を見ていると、明らかに選手の動きが違うのだ。

何年か前のちばぎんカップ(2016年ではない)で柏の選手を見ていたら選手が球際に弱くボールを追えてない、囮(おとり)の動きのためのフリーランニングの量が少ない、柏のSBがゴール前にクロスを供給しようとしても、そのゴール前に飛び込む選手が1人ぐらいしかいない。

昨今のJ1や欧州の強豪クラブならゴール前に4~5人ぐらい走りこんでいくと言うが、そうした選手がその日のちばぎんカップの柏では少なかった。

その年のちばぎんカップでの柏の選手の停滞を見て「柏はこのサッカーでのJ1を戦えるのか?」と思ったが、そのチームの停滞の理由は「前年の天皇杯やACLなどにチームが忙殺されて、翌シーズンの準備のためにしっかりキャンプができなかった」とあった。

ここ何年かJリーグも観客動員数が伸び悩んでいたが故に昨年(2015年)から試合数が増える2ステージ制を導入して、その年の動員数が累計で1000万人を超えたとあったが、正直にそのしわ寄せが選手に来ている。

レストランでも営業時間を延長したり、提供するメニューを増やしても、肝心の料理に対して下ごしらえの時間や労力に費やす努力を怠れば、そのレストラン(サッカースタジアム)にお客様(観客)がリピーターになることは困難だ。

過密日程にはまだ言いたいことは沢山あるが、あまり長過ぎるの何なので今回はここまでにする。スポーツがビジネスになって(このブログのタイトルのように)試合が現金化の対象になった今の時代において、リーグ運営に司る人間は今のJリーグを見直す意識も必要である。