このブログがUPされる頃はバレンタインデーが終わっているだろうが、今回は2015年のクリスマスゲームと銘打たれたNBL(実業団バスケ)の強豪チーム・トヨタ自動車アルバルク東京の試合のレポートをする。
 
日本のバスケ界というのは複雑化していて、日本バスケ協会の流れを汲む実業団バスケのNBLと、2005年にそこから分離独立したプロバスケのbjリーグのダブルスタンダードの仕組みが10年続いた。

リーグ運営やチームの財政規模・競技のレベルとしてはNBLの方が上だが、チームとしてプロ化を考えるために浜松・東三河フェニックス(2014-2015シーズンbj王者)のように敢えてbjリーグに加盟するチームもあって、NBL・bjそれぞれに思惑があった。

しかしそんな日本の歪んだ2リーグ制にFIBA(国際バスケ連盟)がぶち切れて、国際試合出場禁止などを経て、元Jリーグチェアマンの川淵三郎がバスケ協会会長になり、2つのバスケリーグを一本化して2016年秋から、統一プロバスケリーグ「Bリーグ」が船出となった。

そんな日本のバスケ界でレベルの高いNBLでも、強豪のトヨタ自動車アルバルク東京(以下アルバルク)の試合が2015年12月19日に錦糸町の墨田区総合体育館で行われた。

この2015-2016シーズンまでは2リーグ制なのだが、NBL最後のシーズンをアルバルクは優勝という肩書きを付けて、新リーグに殴り込みをかけたいのは当然だった。

この日の相手はNBLでは下位の熊本ヴォルターズ。こういうチームに対してのとりこぼしが、リーグ終盤の上位争いで苦しむことになるのは(筆者の愛するジェフ千葉が戦う)サッカーJ2でもNBLでも一緒。

リーグ屈指の強豪アルバルクは高いモチベーションでコート上にスタンばっていた。〈②に続く〉