①ではサーカスサッカーではJ2のピッチでは淘汰されることを述べたが、②ではもう少し深くこのことを考えたい。
サッカーに限らず、スポーツが「プロ」としてエンターテイメントとして興行的要素を持つと、選手は試合のパフォーマンスで観客を魅了する義務が発生する。
そうした中で主催者が好むのは天才型の超越したプレーである。
それはサッカーに限らず、大相撲でも舞の海や栃赤城(故人)といった、活躍した時代は違うが「サーカス相撲の上位キラー」という天才型の力士が土俵を沸かせた相撲の歴史を見ても分かる。
しかし先天的な身体能力に頼ったサーカス的な相撲では小結・関脇止まりで土俵を去ることになるという大相撲の世界同様に、サッカーもまたサーカスサッカーではプロのピッチには適応出来ない。
最近のジェフだとブラジル人FWのジャイールのような、南米独特のリズムと短距離スプリンターのような瞬間的な加速の異次元ドリブルは、まさに前述のサーカスサッカーの権化のような存在感だった。
…しかし…
ジャイールは「俺はジャイール♪ ガキ大将~」と呼ばれるくらいジャイアン的なガキ大将キャラをネット上で揶揄されるくらい俺様プレーが多く、ピッチ上のガキ大将的な特権で守備免除のプレーに終始した。
しかしそうしたジャイールは結局Jのピッチに馴染めず、日本を去ってしまった。
しかし結局、今のJ2のピッチで必要な要素というのは曲芸師のような超絶パフォーマンスと引き替えに守備が免除される個人技ありきの王様FWより、スピードやスタミナを活かして90分走りきれるような献身的に汗かき役をこなせる一般労働者のようなサッカー選手の方が必要なのだ。
他にもジェフはポンコツ外国人コレクターとして右に出る者はいないクラブなので、ネタのストックはまだ沢山あるが、悲しくなるのでここで止めておく。
少しジェフサポの愚痴になりそうだったが、今のJに必要なのは人類を超越した個人技より、誰でも出来る日々の淡々とした走力が高い選手の存在だ。