このブログの常連読者の方なら分かると思うが、筆者はボクシングや柔道など現役時代は階級制の格闘技をやっていた。

階級制の格闘技という世界は皆基本的に減量というモノが半ば義務付けられている部分がある。というより減量がない格闘技というのは大相撲や空手の一部の流派など、むしろ少数派だ。

もし減量をせずに試合に出るとすれば、減量した選手の体格が高校3年生ぐらいで、しなかった選手の体格は中学1年生レベルの体格差がつく。高3と中1が柔道やボクシングの試合をすれば、素人でも結果は容易につくだろう。

そのくらい減量というモノは身体の無駄な脂肪を削ぎ落として、体格差を付けて試合におけるアドバンテージを高めるために、練習とは別に必須の作業なのだ。

そんな時に先日、いつも朝のTOKYO  FMのラジオで中西哲生のクロノスを聞いていた。

そのクロノスでK-1の軽量級選手がゲストで出演していた。その格闘家の試合前の減量が大体8キロだった。

中西哲生はその減量を物凄く驚いていたが、前述の通り格闘家というのはどんな種目でも誰でも減量というのはするので、正直「普通の減量だ」としか思わなかった(その格闘家も自分が減量で特別過酷ではないと言っていた)。

中西哲生も元Jリーガーでプロ選手の体重罰金などの制約があったので、トンカツは現役時代はヒレカツしか食べられなかったと言っていたが、そんな世界の人でさえ格闘家の減量というのは過酷に見えるようだ。

しかし曲がりなりにも昔は格闘家の端くれだった筆者からすれば、8キロくらいの減量というのは満員電車のようなモノだと言いたい。〈②に続く〉