このブログの記事がUPされるのは2016年2月頃だろうが、今回は先日見た2015年12月に見た柔道グランドスラム観戦について見ていきたい。

2016年は言わずもがなリオ五輪の年であり、柔道に限らず普段はあまり注目されないマイナーな種目も、今年は試合中継が地上波テレビにも映り皆に見て貰える4年に1度の晴れ舞台である。

さてさてそんな中で柔道という競技はマイナーというほどマイナーではないが、昨今立場が危い競技であるとも言える。

前回のロンドン五輪では男子は初の金メダル0、その上金メダリストの不祥事や体罰問題など、相撲の世界ではないが柔道もマイナスなニュースが多いこの頃である。

そうした中、テレ東がスポンサーになってリオ五輪柔道の日本代表選考会を兼ねたグランドスラム。柔道会場に来たのは20年振りだが、昔と今で雰囲気は大分変わった。

まず試合場に主審1人だけで副審がいない。国際大会だけかもしれないがビデオ判定になっていた。

あと以前のブログにも書いたが、柔道着のズボンを掴めなくなったので、双手刈り(もろてがり)や朽木倒し・掬い投げ(すくいなげ)が反則技になった。筆者はこうした今の柔道を「柔道のグレコローマン(タックル禁止ルール)化」と呼ぶが、筆者がやっていた頃の柔道と今の柔道はある意味で別の競技だ。

双手刈りはレスリングで言うタックルだが、柔道の双手刈りはモーションが大きくて奇襲技としては意外と不向きな技だったが、レスリング出身の柔道選手が瞬間的に懐にステップインするハイレベルなタックルを多用して、一時期タックル柔道が主流になり、上半身の技がなくなったので今ではタックルは禁止になった。

①ではグランドスラム以前に今の柔道をざっと見てみたが、②では実際の試合を見ていきたい。