①から③までは前述のようにサッカーで言うスタグル(スタジアムグルメ)の応用編を考えてみた訳だが、④では他の部分も見ていきたい。
筆者は先日アイスホッケーのアジアリーグを見に行ったのだが、そこでも少し疑問を感じた。
アイスホッケーの場合、試合は第1から第3ピリオドの3回に分けてプレーするが、この時2度の休憩時間ができる。
こうした休憩時間の間にリンク上に製氷機が氷のメンテナンスをするのだが、この2度のメンテナンスというのは必ず必要なのか?というところである。
と言うのも、サッカーの場合ハーフタイム中に芝の管理と並行してクラブのダンスチームによるダンスパフォーマンスをする。
筆者のようなスケートの門外漢にはよくわからないが、休憩時間の間にお客がメンテナンス中のスケートリンクを見ているのは、お客にとってはただ退屈なだけだ。
氷のメンテナンスを減らして、休憩中に何かアマチュアフィギュアスケートなどのパフォーマンスはできないのか?
またどうしてもできないなら、スクリーンを用意して、それを使ってリーグの今後の試合に対する煽り(あおり)映像や、アジアリーグのプレーヤーのゴール集でお客を飽きさせない工夫も必要だ。例えば休憩時間中に流したアジアリーグ得点王やアシスト王の映像を流して、そこで売店にそのグッズを用意して、現金収入のチャンスを狙うのも手である。
ただ会場に来たお客をほったらかしにするのはスポーツビジネスではないし、現金収入の機会も減る。
今回①から④まで紹介したアイデアは、ある意味単なる素人の思いつきである。しかし、こうしたアイデアをたくさん考えることにより、現金収入の機会が増えて、現金化が可能なビジネスチャンスも見えてくるのである(筆者の尊敬するブロガーのちきりんさんはこうしたチャンスを「マーケット感覚」と呼ぶ)。
現金化のチャンスは現場(スポーツ会場)にある。そうしたマーケット感覚に気付くか気付かないかで現金収入は変わる。