プレーヤーズファースト…スポーツにおいて選手が最も大切だという考え方。選手第一主義。
今の時代、スポーツというモノがアマチュアの学生スポーツから、大人になってからも現役の継続が可能なプロスポーツへとシフトしつつある。
1990年代のJリーグ発足からサッカー以外のスポーツもプロ化へと移行し、プロスポーツ選手という存在が、ソフトコンテンツとして脱皮していっている。
こうして日本全体にスポーツビジネスというモノが普及していき、プロスポーツリーグという得体の知れない存在が日常の一部として溶け込んでいき、日本人の普段の生活にスポーツの試合結果が毎週末にUPされるようになった。
そうしたプロスポーツリーグというモノを成立させるために最も重要な存在は何か?
それは今更筆者がドヤ顔で言う必要もなく、一にも二にも「選手(プレーヤー)」が最も大切なのは当たり前である。
しかし、そんな当たり前なようなことを日本のプロスポーツリーグという組織は理解していない。
以前読んだサッカーノンフィクションに「(サッカーの)プロ化というのは制度の問題だけではない。サッカーリーグをプロ化するにはフロントがサラリーマンのままでは駄目だ。表(選手)も裏(フロント)も本当のプロにならないと強いチームは作れない」とあった。
話をプレーヤーズファーストに戻すがフロントがプロ化していれば、彼らはスポーツチームにとって最も大切なのはスポンサーやスタジアム・放映権料などの現金化された権利ではなく、選手が第一に大切な財産だと考えるはずである。
なのにこれまでの日本のスポーツ界は、最も重要な財産である選手を使い捨てにして軽視してきた。②ではその部分をもう少し深く掘り下げていきたい。