このブログを書いているのはJ1の優勝&残留争いをしている秋に書いている訳だが(2015年10月24日執筆)、おそらくこのブログをUPされる時は2016年の元日である。

その元日でサッカーファンと言えば言わずもがな天皇杯である。

昨年の天皇杯はアジア杯の日程の都合で元日決戦ではなかったが、今回は2年ぶりに元日に戻した。

しかしまさに、このブログのタイトルにある「スポーツの現金化」をする為に、サッカーという競技にも現金化の歪みが出ている部分がある。

しかしそのサッカービジネスの歪みの最たるモノが「過密日程」で、そこでネックになるのが今日の天皇杯元日決戦である。

筆者もこうしたスポーツビジネスのブログを2年半も運営してきて、日本のプロサッカーという世界が世界で冠たるビジネスモデルなのは重々承知の上だ。しかし今のJクラブにこの過密日程と天皇杯の関係に矛盾がある。

もちろんサッカー選手にとってこの日に日本一のサッカーチームを、日本中でトーナメントして決めるという価値と伝統がわからない訳ではない。カズこと三浦知良氏もご自身の著書「おはぎ」で「僕(カズ)は過去3度、元日の決勝に出た。一年の締めくくりであると同時に、一年の出発でもある舞台に立てるというのは、Jリーグのチャンピオンシップなどとは別の独特の喜びがある」と元日決戦特有の緊張感を語っていた。

しかし今のJリーグは過密日程の問題に頭を悩ませている。リーグ戦はもちろんW杯の予選やACLなどまるで上司からの厳しい要求(FIFA)と部下からの強い突き上げ(Jクラブ)に頭を悩ます中間管理職である。その中で天皇杯の元日の決勝がある。

しかし、ではなぜ天皇杯は元日が決勝になったのか?という疑問もある。その理由は実は意外なところにあった。〈②に続く〉