筆者がこのブログを書いているのは秋が深まっている時期だが(2015年10月21日執筆)、これがUPされる頃は大晦日辺りであろう。
そうした中で、ここ数年のボクシング界の恒例になっている大晦日の世界戦興行について、年の瀬に考えてみたい。
ここ何年かボクシング界は大晦日に世界戦の興行を集中開催するのが通例になっているが、一見するとボクシング界が潤っているように見えるが、実際はあまり良い傾向ではないのである。
大晦日にボクシングの世界戦が集中するのはメリットよりデメリットの方が多い。それを説明する。
まず年末に限らずボクシング興行が一定の期間に集中すると困る人が大勢いる。しかしそれはボクサーではなく、ボクサーを取り巻く環境にいる人たちである。
まず最初に困るのは(我々)観客である。いくら年末とはいえ、みんな時間をもてあそぶほどフリーになれる時間がある訳ではない。
限られた時間に興行が集中すると、(高いチケット代を工面できたとしても)本当は見られた試合も諦めざるを得ないケースもある。
またここ何年かの大晦日では別のチャンネルで世界戦をダブルブッキングするケースもあったが、これも視聴者(観客)にネット断ちという余計なストレスを付加する上に、共通するコンテンツが競合するので、視聴者の奪い合いという不毛な争いにもなる。
①では大晦日のボクシング世界戦の集中開催が観客に良くないことを述べたが、②では他にも困ることがあるので、それを述べたい。