①ではJ2でグダグダしている万年プレーオフのクラブであるジェフ千葉というクラブ名が、一般の人には未だにジェフ市原と10年前の名前で呼ばれて、正式名称がアップデートされていないことを述べた。

しかしこうした旧名称でチーム名が覚えられているというのは、ジェフのような弱小クラブだからか?と思っていたが意外とそうでもない。

筆者はこうしたスポーツビジネスのブログを書くために、多くのスポーツビジネス関連の書籍を読む。

その中でJ1の湘南ベルマーレについての本を読んでいたら、こんなくだりがあった。

「1999年に湘南ベルマーレは現在の名称になったのに、サッカーに興味がない人には『ベルマーレ平塚』の試合と言われる」

正直、この言葉には少し面喰らった。湘南と言えばこのブログでも何度か出たが、2013年のJ2で曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の下、圧倒的な走力サッカーでリーグを制覇し、あまりに勝ち過ぎてクラブが選手に勝利給を払えなくなるくらいのチームであり、ハリルホヂッチ体制での日本代表でもDFに遠藤航が招集されているくらい、J1でも注目されているチームである。

それだけのチームでも興味ない人には未だに15年前の名前でアップデートされてないという事実は、まだサッカーという競技が日本の文化にはなっていないということである。

そんなことを言っている筆者だが、自分も人のことは言えない。筆者もこうしたスポーツビジネスのブログを書くようになって、特定の競技以外のスポーツも見るようにしたが、ブログを始めた頃、自分でもあることに愕然(がくぜん)とした。

今はオリックス「バッファローズ」であって、オリックス「ブルーウェーブ」というチーム名はもう存在していないのである。

流石にいまではちゃんと認識して試合も見に行ったが、チェックしてないとヒトは忘れる動物だと言うことを実感した。

少し前まではプロ野球というのは国民の娯楽であり、12球団の名前は皆ソラで言えたモノだ。

しかし今の時代、プロ野球というコンテンツすらも絶対的なモノではないということを自分の言葉から痛感した。

娯楽が多様化し、情報の洪水に埋もれる我々日本の一般市民は、アッという間に忘れる生き物である。

今の時代、チーム名を覚えてもらうことすらも絶え間ない努力が必要なのである。