前回のブログのテーマでスポーツにおいて才能は必要であるが、才能だけでは不十分という話をしたが、ではスポーツの世界で自分の素質を開花させるには何が必要なのか?という話である。

その素質を開花させる公式というのが、冒頭のタイトルの「才能+人間力=最高級作品」というヤツである。

この言葉は漫画雑誌の女子編集者が主人公の漫画「重版出来」(松田奈緒子・月刊スピリッツ)で主人公の先輩編集者が「漫画家は10年までは才能だけでやっていける。しかしそこから先は人間力だ」と言う言葉からヒントを得た。

確かに筆者も漫画は好きだが、最初の10年までは面白い漫画もそこから惰性で流されて駄目になっていく漫画家もいれば、井上雄彦のようにバスケ→時代劇と新境地を開拓できるような人間力のある常に魅力的な漫画家と別れていくが、アスリートの素質と結果との関係性にも、この言葉は(全く違うジャンルなのに)共通するところがある。

それでは漫画家にとっての人間力が惰性や甘えに流されず、常に進取の気勢を持って新しいチャレンジを恐れないところにあるように、アスリートの人間力というのがどこにあるのか?というのを②で考えていきたい。