先週(2015年10月12日執筆)ロシアW杯2次予選の日本vsシリア戦を見た。試合前の段階では日本よりシリアの方が順位は上だったので、日本としては気の抜けない試合になった。

試合の入り方としてはシリアのペースだった。実質アウェー(中立国オマーン)の中東の暑さと代表特有の全体練習の不足で日本の選手が動けていなかった。

本田圭佑のPKで先制してから(実はこの2次予選はこの時点で、日本代表はまだ失点はしていない)、硬さがほぐれて選手間の動きに流動性が出てきて追加点も取れた。

ここで今回のテーマである「ポジショニング」と「(選手自身の)値段や価値」の差が出てくる。

シリアもそれほどレベルの高い選手が揃っていた訳ではないが、日本代表の選手もシリア同様に前半は動けてなかった。

しかしサッカー選手において、いかにしてポジショニングを変えてボールを受け取る位置を考えたり、フリーランニングの質を上げるということは、ひいてはその選手自身の(サッカー選手としての)値段が上下するように感じる。

それは国レベルでの代表の試合のみならず、プロのクラブチームの試合でも同様だ。

今この時点でジェフ千葉のFWのネイツ・ペチュニクがEUROの予選でスロベニア代表に招集されているが、ペチュニクもジェフの試合を見ていてボールを収めたり、囮(おとり)の動きや他の味方選手のケアなど、微妙にポジショニングを変えて位置取りを意識したプレーをしている。

国が日本だろうがスロベニアだろうが、優秀な選手はポジショニングの重要性を認識していて、それが選手としてのサラリーや代表招集の有無を分けている。

②でももう少し突っ込んだところを考えたい。