筆者は知っての通り普段スポーツのブログを書いている。スポーツというモノは冒頭のタイトルにあるように、不確定要素の塊である。もっと言えば勝負の世界というのは、自分の戦っていくフィールドの中でどう不確定要素と向き合うかという部分に集約される。
そういう意味で野球でもサッカーでも格闘技でも、全てのスポーツに不確定要素という部分があり、それがスポーツに関わる人間にとって悩みの種であり魅力でもある。
そもそもスポーツにおいてどの競技でも、勝利を引き寄せるという最終目標を果たすには、不確定要素という部分をどうやって自分がコントロール出来るモノにさせるか?というところに集約される。
ここまでの文章の中身が抽象的で分かりづらいかもしれないが、要は出来ないことを出来るようにするのが練習である。これはスポーツのみならず、語学の勉強や楽器の操作にも共通する。
野球で考えてみると打者はみんなホームランが打てればベストだが、当然そんなにポンポン打てるモノではない。ならヒットを打つ為の打撃練習。右打者なら右打ちでヒットが無理なら、せめてランナーを進塁させたり、打球をフライで打ち上げないようにコンパクトなスイングで打つ練習。もっと言えばヒットが打てない豪速球ならば、クサい球をカットして四球で進塁出来るようにする。またはバント練習で走者を進塁させられるようにする。
ホームランやヒットという見栄えの良いモノが出来ないからといってすぐに諦めるのではなく、打撃センスがない選手でも自分が出来ることを探してなんとかチームの為に得点することを心がけて、今の自分がチームに出来ることを考えて不確定要素を少しでも少なくして、出来る(=することが可能な要素)ことを増やすのがスポーツの練習である。
しかし、野球に限らず何の競技でもスポーツにおける不確定要素が何なのか?という理解していない選手や指導者が多いように感じる。そうしたチームに限って拘束時間だけダラダラ長い練習で自己満足している。しかしスポーツにおいて、勝利を引き寄せるのに必要なのは拘束時間ではなく、自分達の具体的な不確定要素をちゃんと理解して、それを減らすことである。〈②に続く〉